授業内容

     前回は、1次独立 ・ 1次従属の定義をし、数ベクトル空間や多項式ベクトル空間において、例を確認しました。定義を復習しておきます。ベクトル空間 \(V\) のベクトル \( \; \boldsymbol{v}_1, \boldsymbol{v}_2, …, \boldsymbol{v}_n \) について、

    $$ c_1\boldsymbol{v}_1+c_2\boldsymbol{v}_2+\cdots +c_n\boldsymbol{v}_n=\boldsymbol{0}$$

    を満たす実数 \( \; c_1, c_2 …, c_n \) が \( \; c_1=c_2=\cdots =c_n=0 \) のみのとき、\( \; \boldsymbol{v}_1, \boldsymbol{v}_2, …, \boldsymbol{v}_n \) は 1次独立、そうでないとき、1次従属 と言いました。
     今回は一般ベクトル空間において、1次独立 ・1次従属の判定の仕方についてみます。また後半では、1次独立 ・1次従属の基本性質について紹介します。

    キーワード: ベクトル空間1次独立1次従属

    授業ノート

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    [3] 1 次独立と 1 次従属の定義と例

    参考文献

    [1] 石井園子, 「やさしく学べる線形代数」, 共立出版

    [2] 上野 喜三雄, 「線型代数の基礎」、内田老鶴圃 

    [3] 加藤文元, 「チャート式シリーズ 線形代数」, 数研出版

    [4] 三宅敏恒,「線形代数」, 培風館