基本データ

    題名 : 群・環・体入門
    著者 : 新妻弘、木村哲三
    出版社 : 共立出版
    出版年 : 1999年

    本書の内容

    1章 :  整数
    キーワード : 素因数分解の一意性、合同式、オイラー関数
    2章 : 群
    キーワード : 群の定義と例、部分群、巡回群、正規部分群、群の準同型定理、群の直積
    3章 : 環と体
    キーワード : 環の定義と例、イデアル、環の準同型定理、多項式環、商体、UFD、有限体

     本書は初学者にとても配慮されて書かれており、説明が丁寧で分かりやすく、行間もほどんどありません。また、具体例も豊富に取り上げられています。演習問題に関しても、定義・定理を理解できていれば、解けるものがほとんどです。独学用に使うにもお勧めの一冊です。
     ただし、ページ数の割に内容は薄いので、本格的に代数を学びたい人は、本書を読了後、
    代数学2 環と体とガロア理論」(雪江明彦著)などに進むと良いと思います。また体論については有限体しか扱われていないので、一般的な体・ガロア理論を勉強する場合は別の本を購入する必要があります。